みらきょーシンキング
「で、あるか。」の有効性
吉住|みらきょーシンキング|2008年03月02日(日)23:50
Tag: 就業教育
以前、俳優の反町隆史さんが織田信長役を演じている番組を見て印象に残った場面がありました。
戦国時代に殿様が重臣を集めて戦略会議をする場がありますよね。策のある重臣は名乗り出て「~すべきです」と殿様に進言します。殿様はそれに対して言葉を返すわけですが、この信長は「で、あるか。」とだけ言うのです。
なんと都合の良い言葉だろうと私は感心したのです。
「で、あるか。」と言っただけですが、家臣の言葉は受けとめた意思表示になりますし、かといってその策を肯定しているのか否定しているのか、本人以外にはわからない。
この返事の仕方をすることによって、最終決定権者である信長には考える時間も生まれますし、家臣たちは殿様の真意をはかりかねて緊張感は持続し、さらに深く考えようとするかもしれません。
脚本家が考えた台詞であって、実際にこのような話し方を信長がしていたかどうかはわかりませんが、苛烈な政策をとり天下統一に向けて激しい一生を送った人というイメージからは、違う一面を見せられた気がしました。
ちょうど自身がリーダーとして何を言って何を言わないかを日々考えていた時でしたから、この場面に惹かれたのかもしれません。
リーダーが常に明解な答えを出せば、メンバーは動きがとりやすくなりますし安心も出来ることが多いようです。そして一般論では良いリーダーとされることに繋がっていくようです。
しかしそうはいかないのが世の中。リーダーが常に明解な答えを出すですって!…皆そう努めていますが、リーダーだって人間。完璧がどこまで可能か。
自分がすべての判断をしていては必ず間違う時が来るから、みんなで考えてくれ…そういうスタイルの方もいました。そして軸足の定まらない組織内で混乱が起きることも。
リーダーシップについては古くから多くの研究がなされており、ビジネスに携わる方は少なくともなんらかの理論を学ばれたり経験上からその方なりの論をお持ちかと思います。
私自身にも拠りどころやここまでは決めても決めなくても最悪、後からなんとか出来るだろう、という幅があります。それでも、この対応はいまひとつだったのではないかと思うことも…。
では学生に経営におけるリーダーシップとはなんぞや、をどう伝えるか…。
XY理論やパス=ゴール理論やとそれを教えるのは私の役目ではないよね…。
リーダーシップを発揮し成功した著名な経営者の話ばかりでも、上澄みをすくうような学習にならないかな…。
出来ればプロジェクト体験型にしたいけれど、今回は座学スタイルで学習効果を考えるし…。
リーダーシップってなんだと思うと尋ねても、ずらりと良いとされる態度や行動が並びそうだし…。
そこで切り口を変えることにしました。
「経営にあたりリーダーシップを発揮するのはなぜ難しいのか」という方向から検証していくことに。
こちらのほうが現実的で核心に近づけそうな気がするのです。
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