2008年度起業家精神論の挑戦|未来教育設計

みらきょーシンキング

2008年度起業家精神論の挑戦

吉住|みらきょーシンキング|2008年02月23日(土)23:08
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大学の後期講義が終了しました。
大学生が学ぶと役立つことは何なのか、どの順序で何を伝えるのか等についていろいろと考えさせられた一年でした。私のオフの半分はこれで消化されました。(笑)

できれば将来、自分で事業を起こしてみたいと思っている学生は、いかにしたら事業は出来るのか、具体的に何が必要か、を知りたい。そのために今、学べることがあるならぜひ学びたいと思って本講義を履修しています。

家族・親族に経営者がいて自身が後継者になる可能性の高い学生は、いかに経営者としてリーダーシップを発揮すれば人はついてきてくれるかという切実な問題にまもなく自分が直面することを肌身で感じているようで、この部分に一番関心がある様子です。
「この子は家でいろいろと言われたり、親の姿を見て感じたりしているんだろうなあ。不安や戸惑いはあっても、自分がやらなきゃと密かに思っているのかな。」と感じることがあったりします。

私が起業家精神論として組んだカリキュラムは、前者に合わせたものでした。
やりたいと思う人は多くても、事業成功までやり抜く人の割合がどんなに少ないことか。
すべての要因がそこにあるとは言いませんが、起業家としてのメンタリティ・行動特性が事業の成否に大きく関わっていることは間違いありません。
事業興しに必要な才能と人格を知り、大学生活の4年間を将来のための試行錯誤期間として有意義に過して欲しいと考えます。
私自身は学生時代、経営学や経済学とは接点の少ない教育学の分野で学び、経営と結びつけて考えられるようになったのが30歳前だったことから余計にそう思うのかもしれません。

話はすこし戻って、履修者のニーズが二つないし三つぐらいに分かれている事実から、できればこれを満たしてあげられないかと考えるようになりました。
しかし複数のニーズを追いますと二兎追うものは一兎も得ずの危険性がありますから、昨冬から学生にもっとも合うであろう構成を検討し、本日、2008年度の経営教育学部の講義カリキュラムの最終決定をした次第です。

起業時に起業家が持つべきメンタリティと行動特性と、事業経営において経営者が発揮すべきリーダーシップは、似て非なるものだと私は思います。(重なる部分はありますが)
草創と守成いずれが難きと問われますが、これは問い自体が矛盾していることに気づくことで答えが出せるようになります。
草創(創業)の段階で必要とされる能力と守成(維持)の段階で必要とされる能力は違うものだからです。
企業の成長段階に合わせて指導者自身も考え方・行動が変わっているはずです。そのためどちらが簡単・難しいという同列で答えようとすると無理やりな答え、もしくは回答者がどちらの段階に属しているかで変わってしまいます。しかし、事業を興し継続していくためにはどちらも必要です。(事業興しが得意で、ビジネスモデルが出来上がると急に興味をなくし、他の人に経営権を譲るという起業家もいらっしゃいますが。)

そこで、起業プロセスや企業成長の様子がイメージしにくい学生が混乱・誤解をまねくことのないように、前期講義にて草創における起業家精神を、後期講義にて守成における経営者の考え方・動き方を考えることにしました。

学生との、学びて然る後に足らざるを知り、教えて然る後に困しむを知る、は続きます。

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