スタディ・スキル習得の重要性|未来教育設計

みらきょーシンキング

スタディ・スキル習得の重要性

吉住|みらきょーシンキング|2007年09月07日(金)00:10
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 学校の成績が良くない=勉強をしていない、とされてしまうことが往々にしてあるが、成績という結果は同じ時間を費やすにしても「勉強の仕方」次第で大きく変わることは皆さんもご存知だと思う。
 私の場合は学生時代に断片的にそういうことを教えてくださる先生に出会ったり、仕事の必要に迫られて独学してきたことが身につき役立っている。
 例えば、高校の時に暗記系が抜群に強くなったきっかけは、高1地理の先生から教えてもらった教科書の読み方にあった。

 パプアニューギニアを「パップアニューギニア」と必ず発音するその先生が挨拶もそこそこに初日の授業で話しだされたことは、教科書の読み方だった。
「教科書を読んでいくのでその箇所を目で追いながら言われた通りに赤ペンでラインを引きなさい」と指示される。授業の半分以上はそれに費やされる。そのライン等の引き方が独特で覚えているだけでも次の四つがある。
(ア)下線:一重線、二重線、波線、破線で分ける
(イ)単語の四角囲み
(ウ)文字の丸囲み
(エ)文字の上に点(ルビ)をふる

不思議なことになぜそうするのかという理由は一切説明してもらえない。きびきびと有無を言わさぬ強さで授業は進むので、質問する間もつかめぬまま頭の中はクエスチョンマークで一杯になる。気になって仕方がないので、後から教科書を見直しつつ何回かその授業を受けるうちに規則性が見えてきた。

(ア)二重線は何度もキーワードとして押さえられているところ。破線は余力で読むところ。つまり重要度で線のタイプが使い分けられている。
(イ)人物名、地域名などの名称が四角囲みされる。つまり誰が、どこが、などの主語が一目瞭然。そこを起点に結論を探すと早く読める。
(ウ)例えば「プランテーション農業と地中海式農業が~~~」の文章の場合、間の「と」を丸囲みする。丸囲みされた「と」の前後には並列の事項(用語)があることがわかる。覚える際に抜けがなくなる。
(エ)「とは」の上にルビがふられる。定義や理由を説明している箇所になるので、そこは新しい知識の吸収点として捉えると良い。

上記の理解が先生が意図されたものと一致しているかどうかは未だに不明だが、この手法を教えてもらったことで文章と単語が並ぶだけの無味乾燥な教科書が、動きのある主張する教科書に変わった。1度目に読んだ際に内容を仕分けしているので、2度目以降はその規則性にのっとって読むことができる。読みながら頭が整理されていく感覚がある。
 そうこうしているうちに、真っ赤な教科書がどうにも気に入らなくなり、青ペンも使ってみることにした。重要・肯定・本筋の事柄には赤字、否定・反対の意味になる事柄は青線と自分で付け足すようにした。これもなかなか自分には合っているようで、資格試験をとる際にも毎回かなり役立った。

 前回のブログで少し触れた「講義ノートの取り方」も同じことである。つまり勉強する前に勉強の仕方を知っているのとそうでないのとでは、大きな差が開くということ。そこである大学には、改革コンサルティングチームとして「スタディ・スキル」のカリキュラムを取り入れることを提案させていただいている。ノート・テイキング、テキスト・マーキングのような基本中の基本のほか、集団の中で自身の思考・行動・感情をコントロールするソーシャルスキルも含めて、学生が主体的に学べる素地を作るカリキュラムの重要性を伝えている。

 今日はスタディ・スキルの効用について述べたが、またいずれかの機会にこのスタディ・スキルを学ぶ真の狙いについてもお話できればと思う。

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