ギャップをチャンスに転換する|未来教育設計

みらきょーシンキング

ギャップをチャンスに転換する

吉住|みらきょーシンキング|2007年09月06日(木)00:15
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 大学1年生の講義を担当しているが、実に考えさせられることが多い。社会人対象に行う人材育成研修とはまったく違うところに攻めどころ、守りどころがあることを感じる。
 学校という環境の中で棲息している学生とビジネス社会で棲息している私の交差は、大袈裟に言えば互いに未知との遭遇であり、異文化摩擦のようなものかもしれない。学生も私も互いに相当なプレッシャーをかけあっている気がする。いわば思考の交流戦。徐々にキャッチボールになってくるとこれがかなり楽しい。
粛々と知識を授け浸透させるべき教科にはこの状況は望ましくないかもしれないが、生の経営を伝える教科としては、このざわざわする感じを優先させていただくことにした。
 ギャップに遭遇することで自分にとっての当たり前の既成概念を崩し、「なんで?」を考えるきっかけを作りたいと思っている。「なんで?」力がある人は自分で成長できる、人の立場で物事を考えることが出来るから。

と志高く進む意志は変わらないが、私もギャップ応対に躓きつつ歩んでいる。

講義初めにこんな質問があった。
「先生、ノートはいるんですか?」と。必要ならすぐ購買部で買ってきたいということらしい。

私は内心、二つの点で驚いた。
『ノートって、いる授業といらない授業があるの?』
『ノートをとるかとらないかは、先生が決めることなの?』

そのため、「とりたい人はとったらいいし、自分で考えて決めなさい。」と答えた。

そして期末を迎え、しまった!と思ったのだ。
学生が期末試験に向けて準備をしようとしているが、配布されたプリントやら課題シートやらメモやらがバラバラの学生が少なくとも半数以上はいる。ノートに連続してまとめている学生は少数。
あいたたた・・・
何かの記事に書かれていた「近頃の学生は配布プリントに予めパンチ穴を開けて渡してやらないとファイルに綴じずに紛失する」と読み、その過保護はいかがなものかと思ったが、確かに現実だったのだ。

ノートについての質問を受けた際にとるべきだったギャップフォロー(隔たりの埋め方)の失敗に気づいた。

もちろんパンチ穴を開けるつもりはない。それは幼稚園児に必要な事前準備ではあるかもしれないが、大学生には不必要な配慮だと思う。

私がすべきだったのは、「なぜノートをとるのだろう?」と学生に問いかけなおすことだった。
大学生の段階で「ノートいりますか?」という質問が出るということは、それまでの教育課程で勉強の仕方を教わっていない可能性が高い。学習環境を整えさせるのも重要な教育指導であるが、まさかこの結果になるとは予想できず見過ごしてしまった。

後期については、私のほうから「ノートの取り方」と「若くても仕事が出来る人」の関係性を学生に問うことから始めてみようと思う。

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